台湾蔦屋

台湾の日本

台湾全土で今、次々と拠点を増やしている蔦屋(TSUTAYA)さん。
今回は、台灣蔦屋の総経理とビジネスの情報交換やご相談もあり、2021年8月に移転リニューアルオープンしたばかりの台北市内にある松山店に行ってきました。

ここ数年、日本のTSUTAYAも次々と店舗のリニューアルや統合、業態転換をしていて、めちゃくちゃオシャレになっていますが、ここ台湾での蔦屋さんも、どの店舗に行っても度肝を抜かれるほどおしゃれ。

その昔、レンタルDVDやCDを頻繁に借りに行ったあのTSUTAYAさんの面影はどこにも見つけられないほどに、カッチョ良い変貌を遂げています。

もはやただの本屋ではない

日本におけるTSUTAYAさんも、昔は「本屋さん」「レンタル屋さん」でしたが、今では代官山や六本木を初め、全く新しいアプローチの店舗が増えています。

台灣蔦屋さんも、書籍を筆頭に、日本や台湾のオシャレ雑貨を多く取り入れているし、「WIRED」ブランドのカフェも併設し、飲み物だけでなく食事まで楽しめる空間を創り上げています。

また、一部の店舗では、台湾新進気鋭のデザイナーがプロダクトした製品を展示し、同時にクラウドファンディング(GREEN FUNDING)も行ったりして、台湾の新しい文化を日本に届ける試みも積極的に取り組んでいます。

グリーンファンディング一例(台灣蔦屋サイトより)

新しいカルチャーの発信基地

今回訪れた台北市松山店は、台湾国内で最も新しい(2021年10月時点)店舗で、台灣蔦屋さんがこれまでに台湾展開で培ってきたノウハウと、日本の最先端を融合させた店舗になっています。

店内に入る前から圧巻。
正面には最新巻や雑貨が並び、右の棚には「TSUTAYA」らしい本棚。向かって左側には、台湾全土でチェーン展開している「LOUISA COFFE」が併設されています。

約380坪の広い店内は、中心の空間には書籍以外の様々な商品が陳列されていて、見ているだけでも楽しい空間。僕のような日本人が初めて見るような日本の商品や雑貨が発見できたりするのも、台湾蔦屋ならでは。

書籍類はあえて店舗中央付近には配置せず、壁側や店舗奥の方にレイアウトされているので、空間の「抜け感」が気持ちよく、居心地がよいです。

台湾初上陸「SHARE LOUNGE」

そして台北松山店には、台湾初上陸となる、TSUTAYAさんが展開する「シェアラウンジ」を併設しています。日本ではすでに8箇所ほどシェアラウンジを展開している(2021年10月時点)そうですが、その台湾第1号店となります。

このシェアラウンジも、もう、ウットリするぐらいオシャレ。くやしいほどオシャレ。
コンセプトとしては、空港にあるラウンジの気品溢れるくつろぎ感と、シェアオフィスの利便性を双方兼ね備えた空間、ということで、これまたもう、完璧じゃないか!という言葉しかでてこない感じです。

このシェアラウンジ、特段敷居の高い会員制などということではなく、基本誰でも利用可能。1時間あたり180元の利用料を払えば、好きな場所に座って、コーヒーもスナックも食べ飲み放題!

しかも、1時間あたり260元払うと、なんと、なんと・・・アルコールも飲み放題!
生ビールとかサワーとか、飲み放題ですよ?
すごくないですか?

今回は仕事の話でお伺いしたので、残念ながら浴びるほどビールを飲むわけには行きませんでしたが、近いうちに必ずや飲み放題を実践しに行きたいと思います。

何なら台北の自宅もこの近くに引っ越してしまおうか?と本気で思っちゃったりしてます。笑

日本カルチャーと台湾カルチャーの融合

台灣蔦屋総経理曰く、「日本で試行錯誤して展開してきたTSUTAYAにおけるカルチャーを台湾に持ち込むことで、台湾人の持つカルチャーと日本のそれとでは、違う点も多々あって新鮮な刺激がたくさんある」とのことです。

台湾では全体的に、書籍販売、出版業界というのは年々その規模が縮小していて、日本人が感じる以上に台湾の書籍関連ビジネスは大変です。その中でTSUTAYAブランドを今後も台湾全土に展開していくことは、また新たなチャレンジとも言えるのではないでしょうか。

そして、例えばシェアラウンジにおいては、当初平日の利用者を多く想定していたそうですが、蓋を開けてみれば土日は席がなくなるほど利用者で溢れるのに、平日はそれほどでもなかった、といいます。

また、アルコール類飲み放題も、かなりイケるだろうと思っていたら、実は台湾の人たちにはそれほど魅力的なコンテンツとして映っていないようだ、とのこと。

日本のカルチャーと台湾のカルチャーがこうして交わるとき、それぞれの良い点や気づかなかった点が結びつき、また違った「なにか」が生まれる場となるんだろうな、と感じました。

新型コロナウィルスの影響による渡航制限が解除された暁には、ぜひ多くの日本人の皆様にも足を運んでもらいたいスポットです!

■台灣蔦屋 ショップリスト

Ogatake

Ogatake

日本と台湾で小さな会社を経営しつつ、デュアルライフ人生を送ってます。日本の不動産関連コンサルティングや、日台双方の起業・進出支援などもやってます。それ以外もなんやかんやガチャガチャといろいろやってるんで、いろんな情報をこのサイトでお届けできればと思っています!

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