台湾のカーシェアサービス「i Rent」

ビジネス@台湾

昨年10月の記事「台北のシェアオフィス事情Vol.1」の記事でも少し触れていますが、台湾はシェアリングサービス先進国と言っても良いくらい、様々なサービスがあります。

そして、このようなシェアリングサービスも含め、特に台北市内では「移動手段」に関するビジネスが非常に充実していて、どこに行くにもとても便利です。

電車(MRT)


これは台北市を中心に走るMRTの路線図です。とにかく細やかに路線と駅が張り巡らされていて、非常に便利です。そして運賃もとても安く、日本円で数十円〜とリーズナブル。多くの台北市民の足として利用されています。

バス

そして街中を走る路線バスもメチャクチャ多いです。台北市内の多くの幹線道路では、路線バス専用レーンがあり、不必要な渋滞に巻き込まれることもすくなく、至るところにバス停があります。また路線図も網の目のように張り巡らされていて、逆に台湾に慣れていない人だとどのバスに乗ったらどこに行くのかがわからないくらい行き先が細かく設定されています。

タクシー

通称「小黃(シャオファン)」と呼ばれている台湾のタクシーは黄色い車体が目印。台北市内では至るところにタクシーが走っています。街中で手を上げれば普通に止まってくれるので、行き先を言えばあとは座っているだけ。台北市内だと初乗りは70元(日本円:約300円弱)。※ただし地方によっては初乗り料金が異なります。

Uber

世界的な配車サービス、Uber。
日本ではあまり普及しているとは言い難い状況ですが、台湾ではみんな日常的に使っているサービスです。予めスマホにアプリをダウンロードして個人情報を登録しておけば、あとはいつでも車を呼びたいときにサクッと呼ぶことが出来ます。
台湾はウーバーの運転手がとても多く、台北市内だとだいたい5分以内でお迎えに来てくれます。
乗車地点はGPSで現在地付近を表示してくれるので、微調整すればOK。降車地点もアプリで指定するので、車が来たら行き先を告げる必要もありません。
支払いもカードをアプリに登録しておけば、降車時に小銭を探して支払う、なんていう面倒なこともなくとてもスマート。
たまにベンツとかBMWとかレクサスが来たときは、もう上場企業の社長気分です。笑

U Bike

台北ではすっかりおなじみのU Bike。最近、自転車自体が新しくなって、今までのオレンジ色からホワイトの車体に変わりました。その名もU Bike 2.0。ハンドルの中央にタッチパネルが付いていて、登録してある悠遊卡(日本のパスモみたいな交通系カード)をかざせば、すぐに乗れます。チョイ乗りだと5元とか、激安です。

カーシェアサービス、i Rent

今回、台湾のカーシェアサービス「iRent」を初めて使ってみました。
今までは普通のレンタカー屋さんで車を借りて運転したことはたくさんありますが、カーシェアサービスは初めてです。

日本でも「タイムズカーシェア」を法人登録しているので、カーシェアの利便性を実感しているだけに、台北でも使ってみたい!と思った次第です。

ちなみにiRentは、上の写真にもあるように、スクーターのシェアもあります。



このiRentも、アプリをダウンロードして利用します。
アプリダウンロード後、個人情報やカード情報、免許証の写真などをアップロードして、3日間くらい審査が通るまで待機。

晴れて承認されると、アプリ上の地図からステーションを選び、車を選んで予約手続きができるようになります。

上の写真は、僕の自宅の近くにあるステーションの一つです。
ステーションによっては2台くらいしか置いてないところもありますが、ここはたくさんの車が置いてありました。


今回はこの車を借りてみました。トヨタのカローラクロスですね。
初めてiRentを使うときだけ、事前登録している悠遊卡などをフロントガラス下のセンサーにかざして登録。2回目以降はスマホだけで乗れます。

スマホアプリを車のそばで開くと、自動的にこのような画面が出てきます。画面したの赤いボタン「開始使用」を押せば、晴れて利用開始です。日本のタイムズカーシェアみたいに、物理的なカードは必要ないので、とっても便利。

















その後スマホ画面がこのような画面に変わり、「完成」ボタンを押せばOK。
なにやら色々と中国語で書いてありますが、スルーしてOK。
僕の手書きのサインは、初回登録時に申請したときのサインがそのまま自動ででてくるので、いちいち使うたびにサインをしなくて済みます。

このあと、乗る車の傷がないかどうか、写真を撮りますか?みたいな画面がでてきます。乗車前の傷の有無を証拠として残しておきたい人は、乗る前に車の全周が分かるように何枚か写真を取ってアップロードしておきます。終了後、降車時にも同じ作業をして降車時点の写真もアップロードすることで、自分が傷をつけていないよ、ということを証明できます。




そしていよいよ、乗車!左の画面に移ったら、画面下の「開車門」をタップ。すると、車の鍵が「ガチャ」っと開きます。
なんとも便利で画期的なシステム!
ちなみに、この青いボタンは、車を降りたときには「施錠ボタン」に変わり、スマホで車のキーがロックできちゃいます。
最後、使い終わって返却のときは、このボタンの右側にある「バイバイ」の手のボタンをタップすると、返却手続きに移行します。












車内に入ったら、助手席のダッシュボードを開けると、車のキーが入っています。最近は電子キーだし、スマホでドアの開け締めもできちゃうので、このキー要る?って感じですが、一応取り出しておきます。

そしてエンジンをかけて、出発進行!

台湾ドライブの注意点

日本人が台湾で車の運転する場合は、少し勝手が違う部分もあるので、僕が感じた部分を書いてみたいと思います。

台湾人は運転がアグレッシブ

まずは、これですね。笑
日本人が台湾に旅行などで行って、タクシーとかに乗ると、大体の人が、ビビります。
とにかくグイグイ運転するし、車線変更はガンガンやるし、スピードもめっちゃ出します(全員が全員ではないですが)。
日本人的に、車間を開けて安全運転していると、その隙間にグイッと割り込んでくるなんてこともザラにあります。
タクシーを乗る場合は、タクシー会社を選んで乗るのがベターで、大手のタクシー会社だとそこそこドライバーの訓練がされているので意外と安全運転です(台湾大車隊などの会社が良いですよ)。

スクーターが矢のように飛んでくる

次にすごいのが、スクーターの量。特に朝と夕方の通勤時間は、スクーターの暴走族か!みたいな勢いで何十台ものスクーターが我先にと走りすぎていきます。車を運転しているときも、車線と車線の間をスイスイとすり抜けて走っていくスクーターもたくさんいて、コワイです。
台湾は右側車線通行(日本と逆)ですが、交差点で右折するときなどは本当に要注意です。曲がる前にバックミラーでスクーターが来ていないか確認しないと、歩道と車道の隙間をすり抜けて行こうとするスクーターも多いので、思わぬ事故に繋がる可能性もあります。

左折できない交差点が結構ある

台湾の道路は、左折が出来ない交差点が結構あります。台湾では左折時、対向車線をまたいで曲がっていく(日本の右折時と同じ感覚)ので、その対策?みたいなものなのかもしれません。
なので、左折できない交差点を左に行きたいときは、その交差点を通過して、一番近くの路地を右回りにぐるっと回って行く、みたいな進み方になります。
台湾行きたての頃は、タクシーにこの走り方をされて、ボッたくられてる!と思いましたが、違うんですね、曲がれないんです、左に。

他にもいくつかありますが、とにかく、日本国内の運転とは感覚がだいぶ違います。日本での運転よりも、かなりの神経を使って運転しないと、どちらかと言えば危険です。

安全運転で、素敵なドライブを楽しみたいですね。

Ogatake

Ogatake

日本と台湾で小さな会社を経営しつつ、デュアルライフ人生を送ってます。日本の不動産関連コンサルティングや、日台双方の起業・進出支援などもやってます。それ以外もなんやかんやガチャガチャといろいろやってるんで、いろんな情報をこのサイトでお届けできればと思っています!

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