台湾には、数多くの歴史的建造物などが残されています。
僕が拠点にしている台北市にも実に多くの歴史的建造物や、古い建物を再利用したスポットが点在しています。
最も有名な建造物としては、今でも現役で使用されている台湾総統府の建物でしょう。
旧日本統治時代に建てられたものを、ずっと今も使っています。
今回、久しぶりに台中方面に行って来ました。
少し時間に余裕があったので、街中を散策。
台中にもやはり、たくさんのリノベーション建造物がありました。
政府官舎を再利用した創業基地
台中の中心地、西区にある「審計新村」。
この場所はかつて、台湾政府の職員宿舎として使われていた場所だそうで、木造2階建ての長屋がズラッと並んでいます。
何年もの間放置されていたそうですが、今では若手起業家向けの創業基地として生まれ変わっています。
この日は建物の間の通路に、たくさんのミニショップが並んでいました。平日の昼間にも関わらず、結構たくさんの人で賑わっていました。
建物の2階から見ると、こんな感じ。
昔の建物の風情そのままに、若手起業家が新しい息を吹き込み、新旧が融合したとてもオシャレな雰囲気。
カフェや雑貨、アパレルなど、いろいろなお店が並んでいます。ホントオシャレ。
周辺の一角も、低層の古家がまだたくさんあって、とても良い雰囲気です。
街を歩いているだけでも楽しい
上記のように、政府などが主導でリノベーション&再利用という建物も多くありますが、それ以外にも個人や企業が古家をうまく活用している例もたくさんあります。
今回もちょっと歩いているだけで、何件もの風情ある建物を発見しました。
白っぽい平屋の建物と、レンガ積みの平屋の建物。
緑も多くてオシャレ。
どうやらこの建物はポップアップストアやギャラリーなど、常設ではないショップなどで定期で借りれるような場所みたいです。
こちらは2階建てのモダンな建物。手作りパンなどを売っているベーカリーでした。
このレンガ造りの平屋の建物は日式(日本風)串焼き居酒屋さんでした。レンガの茶色と植物の緑のコントラストが何とも素敵。
日本風家屋。こちらも日式串焼き居酒屋さんでした。昭和時代にタイムスリップしたよう。
よく見ると、レトロな日本語の看板なんかも貼ってありますね。
こちらは2階建(よく見ると3階建?)のRC建物。
ヒゲみたいな看板がついている方がカフェで、「石研室」と書いてあるのが石鍋料理のレストラン。
どれもこれも、台中市内のいわゆる「一等地」にあるにも関わらず、こうしてずっと昔からの建物を大切に使う文化がとても良いですよね。
どちらかと言えば日本のほうが「スクラップ&ビルド」の考え方が強く、東京の繁華街一等地はガンガン開発されてしまい、何十年も残っている建物のほうが少ないのではないでしょうか。
これからも、時間があるときに台湾の「古き良き建物」を探し続けていきたいと思います。