2021年10月にも、「強さを増す、台湾ドル。」という記事を書きましたが、あれから3年。
今回は2021年から2024年8月時点までの、台湾ドルと日本円の為替推移を見てみたいと思います。
2021年の台湾ドル推移
最高値 4.1600JPY(2021年12月29日)
最安値 3.6679JPY(2021年1月4日)
平均値 3.9372JPY
まさに2021年は、それまでは1台湾ドル:3.5円前後かそれ以下で推移していた為替が、急激に「台湾ドル高・日本円安」に振れていったスタートの年です。
2021年の始まりは1台湾ドル:3.6円台だったものが、半年間で4.0円台近くまで上昇しました。
当時を思い返すと「うわー、台湾ドルもとうとう4円の時代に突入したか・・・」と、めちゃくちゃ円が安くなったと衝撃を受けたものです。
延期された東京オリンピックがこの年に開催されましたが、まさに東京オリンピックの前と後で、くっきりと台湾ドルの強さが増して行ったタイミングでした。
まさに「右肩上がり」で台湾ドルが高くなっていく最初の年でした。
2022年の台湾ドル推移
最高値 4.6799JPY(2022年10月20日)
最安値 4.0781JPY(2022年3月7日)
平均値 4.4109JPY
グラフからも分かる通り、2022年初頭は、2021年に上昇した台湾ドル推移(だいたい1台湾ドル:4.1〜4.2円)で、実際に2022年で最も台湾ドルが安かったのが3月7日でした。このままの状態を維持するのか、以前のように4円台を下回るのか・・・というのも思わせぶりのように、4月に入ってからみるみる内に台湾ドルが上昇していきました。
2022年の夏頃には、徐々に新型コロナウィルスの行動制限がゆるくなって人々の活動が戻りつつ合った頃ですが、上のグラフを見ると、それに合わせるかのように台湾ドルが上昇しているのが分かります。
1台湾ドル:3.3円前後の頃に台湾に来た僕からしてみると、1台湾ドル:4.5円以上というのはもう、腰を抜かすんじゃないかと思うほど、目眩がしそうなほどの円安台湾ドル高です。
やっと、そろそろ自由に台湾に旅行できるぞ!と思っていた台湾フリークの日本の皆様も、この為替を見てさぞ落ち込んだことでしょう・・・。
2023年の台湾ドル推移
最高値 4.7355JPY(2023年11月22日)
最安値 4.2217JPY(2023年1月13日)
平均値 4.5086JPY
2022年の夏前後にかけてグワーッと上昇した台湾ドルですが、2022年末に向けて少し台湾ドルが安くなっていく状態で2023年に突入しました。2022年のグラフと2023年のグラフを比較すると、どちらの年も同じようなレートで年明けがスタートしています。
この頃になると、もう感覚的に「1台湾ドル:4円以上」というのがすっかり定着して来て、「1台湾ドル:3円台」というのが遥か昔の出来事のように感じられます・・・。
2023年に入ると、台湾では新型コロナウィルスの規制はほぼ解除され(マスク着用がしばらく残ったくらい)、海外に行く人も増えてきた頃です。(日本への入国は相変わらずPCR検査の上、陰性証明を出さなければ行けない時期ではありましたが・・・)
台湾に来る日本人も、出張者が増え始めた頃で、台湾に来た日本人は、為替の影響で相対的にもモノの値段が上がった台湾ライフに悲鳴を上げた人も少なくないのではないでしょうか。
年間通じての平均値も、1台湾ドル:4.5円を突破してしまいました。
2024年の台湾ドル推移(8月まで)
最高値 4.9610JPY(2024年7月1日)
最安値 4.4018JPY(2024年8月5日)
平均値 4.7737JPY
2023年の夏頃からは1台湾ドル:4.5〜4.7円くらいで推移し、平均値もだいたいそれくらいの相場感のまま2024年を迎えました。
2024年の旧正月明けくらいから、小幅ではあるもののジワジワと台湾ドルが高くなって行きます。それ以降は4.7円〜4.8円くらいの推移でしたが、5月、台湾も新しい総統が就任したタイミング頃にさらに上昇を続けました。
この時期、銀行で日本円を台湾ドルに交換したら、なんだかんだでもはや1台湾ドル:5円!での換金レベルです。7月に至っては、実換金レベルでは5.0円以上でした。(泣)
ところが7月下旬、日本において日銀が利上げを発表、アメリカでは逆に金利を下げるかも、みたいな報道もあって、対米ドルと日本円の為替が一気に動き出しました。
みるみる内に米ドルが安くなり、円が高くなったため、連動して台湾ドルも急激に安値へと向かいました。
上のグラフでも一目瞭然、7月末から8月初旬にかけて、ジェットコースターのように台湾ドルが下落しています。
2024年8月以降はどうなる?
この記事を書いている2024年8月初旬時点で、一気に円が高くなったり、世界の株価が乱高下したり、目まぐるしい経済変化が起きていますが、一体この先はどうなるのでしょうか?
こればっかりは「神のみぞ知る」世界でしょうが、日銀の金利政策、アメリカの金利政策、その他の経済指標など注目すべき点はかなり多いと思います。またアメリカの大統領選も控えているため、その前後での値動きも注目すべきですね。
以上、これまでの台湾ドルの値動きのおさらいとして、参考になれば幸いです。