まず第一に、台湾人は「鍋物」が大好きです。
街のいたるところに「鍋」の店があります。
牛肉鍋、羊肉鍋、白菜と豚肉の鍋、アヒルの鍋、食べ放題の鍋、石頭鍋、麻辣火鍋、薬膳火鍋・・・。
少し寒い冬の時期はどの鍋の店も大繁盛。
でも真夏の暑い時期でも、クーラーでギンギンに冷えた室内で湯気をモクモクとさせながら多くの人が食べています。
今回お邪魔したのは、「牛肉鍋」。
「涮鍋」とか「涮涮鍋」と書いてある看板を、台湾ではよく見ますが、これはいわゆる「しゃぶしゃぶ」のことです。
日本で「しゃぶしゃぶ」というと、大手「木曽路」などを代表とした、薄くスライスされた大きな牛肉を、出汁にくぐらせてポン酢ダレかゴマダレなどで食べる、あのしゃぶしゃぶをイメージしますが、台湾のそれは日本人のイメージとはまた少し違います。
今回お邪魔したのは、台北市中山区、吉林路にある「牛総涮牛肉 台北分店」。連日多くのお客様で賑わっています。僕の周りの台湾人や日本人の友人もこのお店の美味しさは絶賛していて、僕も今回2回目の訪問となりました。
あらかじめ予約して行ったので、外で待つお客さんを横目に店内に入ったのですが「ちょっと外で待て」と言われ(汗)結局暑い外でしばらく待つハメに・・・
どうでも良いですが、ピンク色のベンツが気になります(笑)
店員さんたちも大忙し。老闆(多分)も、モクモクと牛肉を切り分けています。待っている間、外からもこの光景が見えるので、待っている間にもお腹が空きすぎて死にそうになります(笑)
こちらがメニュー。鍋にいれる牛肉の各種部位、肉以外の野菜など、他にも熱炒(炒め物などの単品おつまみ)も豊富にあります。鍋にいれるお肉はメニュー一番上の「牛肉片」はマストアイテム。それ以外も牛筋や牛舌、牛尾(テール)も絶対に注文すべき絶品アイテムです。今回はテールが売り切れでした(涙)。
メニューが古文書みたいに古めかしいのは、鍋の熱でヘロヘロになっているからでしょう。
鍋が来ました。あらかじめ、キャベツやエリンギなどの少しの野菜が入っています。スープはとてもあっさりしています。そこに、牛舌や牛筋など「煮込めば煮込むほど美味い」やつや、とうもろこしや大根など少し時間がかかる材料を最初にブチ込んで行きます。
これが台湾国産、台南の牛肉片。けっこう細かく切られていて、食べやすいといえば食べやすいですが、物足りないと言われれば物足りない・・・。全然重くなく、次から次へと食べてしまいます。
肉片が細かいので、こんな感じで穴開きオタマとか網のオタマに乗せて20秒〜30秒ほどしゃぶしゃぶしていただきます。クセもなく、とても柔らかくて美味しいです。
箸、お椀、タレ、生姜、白飯などは台湾ではスタンダードであるセルフサービス形式。みんな白飯を食う勢いが半端ない・・・。あっという間に空っぽ。
タレも醤油ベースに唐辛子、玉ねぎのみじん切りが入っていて、これまた美味。生姜も良いアクセントになります。
お茶やビールも、台湾定番のセルフサービス。空いているスペースで食材を冷やしちゃうのも台湾あるあるスタイル。このスタイルに慣れてくると、気楽でメチャ良い。
このような鍋系の食事は、できれば4人以上で行くのがオススメですね。
いろいろな食物を食べられるし、ワイワイ楽しみながら美味しくいただけます。
日本語メニューはないですが、メニューの漢字も日本人が見ても「ああ、あれね」となんとなくわかるものが多いので、日本人だけで行ってもそんなに不便はないかもしれません。
予約しないで行く場合は18時とか少し早めに行くのが良いでしょう。
19時過ぎとかに行くと並ぶことになると思います。
■お店情報
牛総涮牛肉 台北分店
住所:台北市中山区吉林路314號
営業時間:17:00〜2:00(月曜日定休)